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Acheson J et al Controlled trial of dipyridamole in cerebral vascular disease
結論 脳梗塞既往患者におけるdipyridamole(400mgまたは800mg/日)投与とプラセボ投与の有効性に差はみられず,本試験期間においては脳血管疾患の自然経過に影響をおよぼさないことが示された。

目的 脳梗塞既往患者における,冠拡張薬dipyridamoleの二次予防効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング -
期間 追跡期間は,一次評価6~24ヵ月(平均14ヵ月)+二次評価9~13ヵ月(平均11ヵ月)。
対象患者 169例。脳梗塞発症後5年以内。
治療法 dipyridamole 400mg/日(分4)投与群(85例)とプラセボ群(84例)にランダム化。dipyridamoleは平均14ヵ月後に倍量(800mg/日)。
追跡完了率 投与中止例は一次評価で16例(9.5%),二次評価では11例(7.9%)であった。
【脱落理由】有害事象,患者の拒否,投与期間の不足など。
結果

●評価項目
一次評価における死亡は14例(dipyridamole群8例 vs プラセボ群6例)であった。二次評価では139例(dipyridamole群69例,プラセボ群70例)が解析対象とされ,死亡は8例(dipyridamole群5例,プラセボ群3例)と両群で差はみられなかった。
TIA発症が1回の患者における一次評価では,TIA発生はdipyridamole群11例,プラセボ群18例であったが,両群に有意差は認められなかった(p=0.1)。二次評価においても,TIA発生はdipyridamole群で少なかったが有意差はなかった(3例 vs 10例)。
一次評価でイベントを発生しなかった60例の二次評価における発症率は17%(10例)であり,一次評価でイベントを発症した69例の二次評価における発症率は63%(44例)と,一次評価におけるイベント発生患者ではその後の評価における発症率が高い傾向がみられた。

●有害事象
dipyridamole群において頭痛36例(42%)がみられ,2例が下痢により投与を中止した。

文献: Acheson J, et al. Controlled trial of dipyridamole in cerebral vascular disease. Br Med J 1969; 1: 614-5. pubmed
関連トライアル ACCSG 1983, AICLA, AITIA 1978, Brooks N et al, Danish Cooperative Study, ESPS-1, ESPS-2 1996, Gent AE et al 1968, Guiteras P et al, Heiss HW et al, Rajah SM et al 1985, Roden S et al, Schwartz L et al
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