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RISC 1991 Research Group on Instability in Coronary Artery Disease
結論 不安定狭心症または非Q波心筋梗塞(MI)発症後3ヵ月以上のすべての男性患者にaspirin(75mg/日)投与が推奨される。本治療は禁忌でなく,有害事象の問題がない場合には長期投与をすべきである。

目的 不安定狭心症または非Q波心筋梗塞(MI)患者において,抗血小板薬aspirinがMI発症や死亡,血行再建術を必要とする重症狭心症の発症におよぼす影響を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(8病院)。スウェーデン。
期間 追跡期間は1年。登録期間は1985年5月~1988年6月。
対象患者 796例(男性)。年齢<70歳。
治療法 aspirin 75mg/日経口投与群(399例)とプラセボ群(397例)にランダム化。禁忌の場合を除き,全例にβ遮断薬metoprolol 100~200mg/日を投与。さらに,必要に応じて硝酸薬,Ca拮抗薬を投与。CCU入院後72時間以内に治療開始。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
(プロトコールでは1年以上の治療期間を予定していたが,1988年8月に発表されたISIS-2によりAMI症例におけるaspirin 165mg/日投与の有効性が明らかにされたことから,本試験は1988年10月に早期中止された。)
MIまたは死亡のリスクはaspirin群で6ヵ月,12ヵ月後で54%,48%減少した(各相対リスク0.46,p<0.0001,相対リスク0.52,p=0.0001)。冠動脈造影を必要とする重度狭心症はaspirin群で少なかった(3ヵ月後の相対リスク0.59,p=0.004,1年後の相対リスク0.71,p=0.008)。aspirin治療により,MI,死亡,冠動脈造影の必要性の複合イベントも減少した(3ヵ月後の相対リスク0.50,p<0.0001,1年後の相対リスク0.65,p<0.0001)。

●有害事象
出血の有害事象は両群でほとんど発現せず,aspirin群で脳内出血が1年後に1例認められた。1年間の消化管に関する有害事象はaspirinでやや多く(3.8% vs 2.8%),aspirinに関連した有害事象による投与中止例も3.1%とプラセボ群の0.5%に比し多かった。

文献: [main] Wallentin LC and the Research Group on Instability in Coronary Artery Disease in Southeast Sweden. Aspirin (75 mg/day) after an episode of unstable coronary artery disease: long-term effects on the risk for myocardial infarction, occurrence of severe angina and the need for revascularization. J Am Coll Cardiol 1991; 18: 1587-93. pubmed
関連トライアル ATACS, ATACS-pilot, Canadian Multicenter Trial, CREDO, ESSENCE 1997, ESSENCE 2000, FRIC, FRISC, FRISC II 1999, Gurfinkel EP et al, Holdright D et al, JAMIS, OASIS Pilot Study 1998, PCI-CURE, Physicians' Health Study 1991, PRISM, PRISM-PLUS 1998, RISC 1990, SAPAT, TACTICS-TIMI 18 1998, TACTICS-TIMI 18 2001, TIMI 11B, TIMI IIIB 1994, TIMI IIIB 1995, TRIC, TRIM, Williams MJ et al 1997
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