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Verheugt FWA et al Effects of early intervention with low-dose aspirin (100 mg) on infarct size, reinfarction and mortality in anterior wall acute myocardial infarction
結論 急性心筋梗塞(AMI)患者における低用量aspirinによる生存率改善効果は,梗塞サイズの縮小よりも,むしろ再梗塞の抑制によると推察された。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者において,早期インターベンション施行と低用量aspirin(100mg/日)併用による生存率改善効果を検討。
一次エンドポイント:梗塞サイズ。二次エンドポイント:臨床アウトカム[死亡,再梗塞,不安定狭心症,血行再建術(CABGまたはPTCA)施行]。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,intention-to-treat解析。
セッティング 単施設。オランダ。
期間 追跡期間は3ヵ月。
対象患者 連続した100例。平均年齢aspirin群61歳,プラセボ群64歳。心電図所見により前壁梗塞の初回発症(ST上昇>2mm,非Q波)が明らかで,発症12時間以内。aspirinに禁忌(消化性潰瘍の既往など)でない患者。
治療法 aspirin 100mg/日経口投与(3ヵ月継続)群(50例)とプラセボ群(50例)にランダム化。身体機能が回復するまでheparin 1万U/日(分2)を皮下注投与。血栓溶解療法は70歳未満(発症から4時間未満),かつ禁忌がない患者に対してのみ実施。
追跡完了率 追跡期間のデータは全例で入手可能(100%)。
結果

●評価項目
梗塞サイズの指標である72時間の累積血清乳酸脱水素酵素(LDH)の放出は,aspirin群1,431U/L,プラセボ群1,592U/Lとaspirin群で10%減少したが,有意ではなかった(p=0.35)。3ヵ月の死亡はaspirin群10例(20%),プラセボ群12例(24%)と有意差はみられなかったが(p=0.65),再梗塞はaspirin群2例(4%),プラセボ群9例(18%)とaspirin群で有意に抑制された(p<0.03)。

●有害事象
表記なし。

文献: Verheugt FW, et al. Effects of early intervention with low-dose aspirin (100 mg) on infarct size, reinfarction and mortality in anterior wall acute myocardial infarction. Am J Cardiol 1990; 66: 267-70. pubmed
関連トライアル AMIS, Anderson JL et al 1984, APRICOT, CARS, CAST, COMMIT, CREDO, Elwood PC et al 1979, Elwood PC et al 1979, Flurbiprofen French Trial, FRAMI, FRISC, ISIS-2, ISIS-2 10 year survival, ISIS-pilot, JAMIS, PARIS-II, PCI-CURE, TIMI 5, TIMI IIIB 1995
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