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Knudsen JB et al The effect of ticlopidine on platelet functions in acute myocardial infarction. A double blind controlled trial
結論 本試験から,ticlopidineは正常な止血機序に影響を与えることなく,血小板および凝固機能を阻害することにより,より優れた効果が得られることが示唆された。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者において,抗血小板薬ticlopidineの血小板凝集能に対する抑制効果を検討。
デザイン ランダム化,二重盲検。
セッティング 単施設。デンマーク。
期間 追跡期間は3ヵ月。
対象患者 連続した43例。年齢<70歳。AMI発症が疑われてから12時間以内のCCU入院患者。
【除外基準】心不全または低血圧症,滲出性心膜炎,肝または腎機能の低下,入院前6日間または入院中のβ遮断薬または血小板機能に影響を与える薬剤(aspirin,非ステロイド性抗炎症薬など)の投与歴など。
治療法 ticlopidine 500mg/日(分2)投与群(24例,3ヵ月継続)とプラセボ群(19例)にランダム化。抗凝固療法は不許可。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
プラセボ群において,血小板寿命(PS)は3ヵ月後に比しAMI急性期で有意に抑制された(5.62日 vs 8.03日,p<0.01)。また,急性期でのPSはticlopidine群に比しプラセボ群で有意な抑制が認められ(5.62日 vs 8.35日,p<0.05),ticlopidine群では正常値に回復した。一方,ticlopidine群では急性期および3ヵ月後のPSに有意差はみられず(p>0.1),ともに正常値であった。
ADP(アデノシン二リン酸)誘発性血小板凝集とADPおよびコラーゲン誘発性セロトニン放出は,投与期間中はticlopidine群でプラセボ群に比し有意に抑制された。
AMI発症2週間では,両群で凝固学的パラメータの有意な上昇および線溶系パラメータの有意な低下が認められ,本期間では血栓症のリスクが増大することが示唆された。これらのパラメータはticlopidine投与による影響を受けなかった。
ticlopidine群ではCK(クレアチンキナーゼ)-MBおよびAST(血清アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)のピーク値の有意な低下が認められ,梗塞サイズの縮小が示された。

●有害事象
表記なし。

文献: Knudsen JB, et al. The effect of ticlopidine on platelet functions in acute myocardial infarction. A double blind controlled trial. Thromb Haemost 1985; 53: 332-6. pubmed
関連トライアル ARIS, Aukland A et al, Berglund U et al, CREDO, Fiskerstrand CE et al, FRISC, Gröntoft KC et al, Houtsmuller AJ et al, IMPACT-AMI, Katsumura T et al, Nevelsteen A et al, PCI-CURE, RESTORE, Sixty Plus Reinfarction Study
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