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Pagani A et al Dipyridamole administration in insulin-dependent diabetics with background retinopathy: A 36-month follow-up
結論 dipyridamoleの忍容性は良好であり,血小板凝集の有意な抑制による網膜症スコアの安定化が示された。

目的 糖尿病網膜症の進行に対する抗血小板薬dipyridamoleの長期にわたる有効性を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 単施設。イタリア。
期間 追跡期間は36ヵ月。
対象患者 31例(男性18例,女性13例)。20~60歳(平均48.7歳)。インスリン治療を受けているインスリン依存型糖尿病患者(罹病期間は平均16.5年)。
【除外基準】増殖性網膜症,蛍光眼底造影検査への悪影響,高血圧症,抗凝固薬投与が禁忌な疾病,他薬剤の併用など。
治療法 dipyridamole 375mg/日投与群(16例)とプラセボ群(15例)にランダム化。
ヘモグロビン(Hb)A1,空腹時および食後2時間の血糖値,24時間尿中グルコース排出量,血小板凝集,蛍光眼底造影スコアを定期的に評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
代謝コントロールの変化は両群で同程度であった。血小板凝集は,試験開始時には両群でほぼ同じであったが(dipyridamole群5.15±0.41μL vs 5.33±0.41μL),試験終了時にはdipyridamole群で有意に高値を示した(9.23±0.33μL vs 5±0.27μL,p<0.0005)。網膜症スコアはベースライン時では両群で同等であったが(4±0.5 vs 3.6±0.6),30ヵ月後にはdipyridamole群で有意に高くなり(5.5±0.8 vs 3.6±0.5,p<0.05),試験終了時にも同様な結果を示した(5.6±0.8 vs 3.5±0.5,p<0.0025)。コレステロール値はプラセボ群で上昇し,試験終了時には有意差がみられた(p<0.0025)。

●有害事象
表記なし。

文献: Pagani A, et al. Dipyridamole administration in insulin-dependent diabetics with background retinopathy: A 36-month follow-up. Curr Ther Res 1989; 45: 469-75. pubmed
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