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McCollum C et al Antiplatelet drugs in femoropopliteal vein bypasses: a multicenter trial
結論 aspirin+dipyridamole併用投与による大腿-膝窩静脈グラフトの開存に有意な有効性は認められなかったが,末梢血管疾患患者における心血管イベント(心筋梗塞または脳卒中)抑制に有用であった。

目的 大腿-膝窩静脈バイパス術による伏在静脈グラフトの開存性に対する,抗血小板療法aspirin+dipyridamole併用投与の有効性を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設。イギリス。
期間 追跡期間は平均35ヵ月。登録期間は1984年9月~1989年9月。
対象患者 549例。aspirin,dipyridamoleに禁忌でない,抗血小板薬または抗凝固薬を服用中でない患者。
治療法 aspirin 600mg+dipyridamole 300mg/日(分2:A+D群)併用投与群(286例)とプラセボ群(263例)にランダム化。施行2日前から投与開始。血小板阻害または抗凝固作用を有する薬剤投与は避けるように指導し,鎮痛薬としてacetaminophenを処方。
追跡完了率 投与中止率は26%(140例)。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
172グラフト(A+D群,プラセボ群で各86グラフト)で開存がみられず,開存失敗は術後初期に多く認められた(3ヵ月の失敗率:43件/1,000人・月,6~12ヵ月:17件/1,000人・月,1年後:10件/1,000人・月)。累積グラフト開存率は,プラセボ群で1年後72%,2年後62%,3年後60%,A+D群では各78%,70%,61%であり,A+D群で高い傾向がみられたが有意ではなかった(p=0.43)。
心血管イベント(心筋梗塞または脳血管障害)の発生は,プラセボ群53例(132例/1,000人・年)に比し,A+D群では35例(73例/1,000人・年)と59例/1,000人・年の有意な抑制が認められた(p=0.004)。

●有害事象
手術による合併症はA+D群で出血による再手術が18例,血腫が9例であり,プラセボ群では各9例,14例と両群間に差は認められなかった。

文献: McCollum C, et al. Antiplatelet drugs in femoropopliteal vein bypasses: a multicenter trial. J Vasc Surg 1991; 13: 150-61; discussion 161-2. pubmed
関連トライアル Agnew TM et al, Brooks N et al, CABADAS, Chesebro JH et al 1982, Chesebro JH et al 1984, D'Addato M et al, ESPRIT 2006, Gavaghan TP et al, GESIC, Guiteras P et al, Hess H et al, Hockings BE et al, Pfisterer M et al, Rajah SM et al 1985, Rajah SM et al 1994, Sharma GV et al, Sreedhara R et al, VA Cooperative CABG, VA Cooperative Study 1989, Veterans Affairs Cooperative Trials
on Antiplatelet Therapy after CABG
, White HD et al, Yli-Mäyry S et al
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