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Fiskerstrand CE et al Double-blind randomized trial of the effect of ticlopidine in arteriovenous fistulas for hemodialysis
結論 ticlopidineは短期間におけるBrescia-Cimino動静脈フィステルの開存性を向上させることが明らかにされた。

目的 血液透析アクセスに用いるBrescia-Cimino動静脈フィステルの開存性に対する抗血小板薬ticlopidineの効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 単施設。イギリス。
期間 追跡期間は1ヵ月。
対象患者 18例。慢性血液透析のため血管アクセスを必要とする患者。血小板機能に影響をおよぼす薬剤や抗凝固薬(血液透析中のheparin投与を除く)を投与していない患者。
【除外基準】過去3年間の消化性潰瘍の既往,尿毒症によらない出血性素因,血小板数<10万/mm3など
治療法 ticlopidine 500mg/日(分2)投与群(8例)とプラセボ群(10例)にランダム化。施行前2日から投与を開始し,施行後1ヵ月間継続投与。
追跡完了率 脱落は3例(16.7%:ticlopidine群2例,プラセボ群1例)。
【脱落理由】既存のSchribner AVシャントによるブロック(2例),紅斑性発疹(1例)。
結果

●評価項目
フィステルにおける血栓の発生率は,プラセボ群に比較して,早期および遠隔期においてticlopidine群で抑制された(1ヵ月の投与を完了したticlopidine群6例中2例,プラセボ群9例中5例)。投与中止例での中止時点では,全例でフィステルの開存が認められた。ticlopidine群ではADP誘導性の血小板凝集が顕著に阻害されたが,プラセボ群ではフィステルに血栓が生じた患者と開存を示した患者において差はみられなかった。

●有害事象
表記なし。

文献: Fiskerstrand CE, et al. Double-blind randomized trial of the effect of ticlopidine in arteriovenous fistulas for hemodialysis. Artif Organs 1985; 9: 61-3. pubmed
関連トライアル EMATAP, Gröntoft KC et al, Houtsmuller AJ et al, Katsumura T et al, Knudsen JB et al, Tohgi H
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