抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
VA-main Veterans Administration Cooperative Study
結論 不安定狭心症男性患者において,aspirin 324mg/日(緩衝液で12週間服用)は急性心筋梗塞(AMI)に対し非常に高い予防効果を有し,また死亡率も同様に低下することが示された。

目的 不安定狭心症患者において,抗血小板薬aspirinによる死亡と急性心筋梗塞(AMI)発症の抑制効果を検討。
一次エンドポイント:死亡またはAMI。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(12施設:Veterans Administration Medical Center)。アメリカ。
期間 追跡期間は12週間。登録期間は1974年11月~1981年8月。
対象患者 1,266例。不安定狭心症で入院した男性患者。平均年齢aspirin群56.1歳,プラセボ群56.2歳。
以下の3つの症状を満たす症例:1)過去1ヵ月以内に不安定狭心症を発症し,入院の1週間前も症状が継続。2)冠動脈疾患の症状。3)心電図所見あるいは各施設での酵素測定でAMI症状が認められない。
【除外基準】NYHA IV度のうっ血性心不全,頻脈,貧血,低酸素症,重度の高血圧症,aspirinに禁忌または抗凝固療法を必要とする患者など。
治療法 aspirin投与群(625例):緩衝aspirin 324mg/日(粉剤)を水に溶かし12週間経口投与,あるいはプラセボ群(641例)にランダム化。
追跡完了率 逸脱率は1.4%(18例:各群ともに9例)。
【脱落理由】有害事象(胃腸管出血:7例,消化性潰瘍:6例など)。
結果

●評価項目
12週間後の死亡あるいはAMI発症率は,aspirin群5.0%,プラセボ群10.1%と,aspirin群で51%低下した(p=0.0005,ベースライン時の患者背景による調整後はp=0.0002)。非致死性MI発症はaspirin群で51%低下(p=0.005)。死亡率もaspirin群で51%低下したが,有意ではなかった(p=0.054)。

●有害事象
両群間において消化管症状や出血に差はなく,有害事象による投与中止も各群9例と同様であった。

文献: [main] Lewis HD, et al. Protective effects of aspirin against acute myocardial infarction and death in men with unstable angina. Results of a Veterans Administration Cooperative Study. N Engl J Med 1983; 309: 396-403. pubmed
関連トライアル AMIS, ART, ATACS, BDT, Canadian Multicenter Trial, Cardiff-1, CAST, DANAMI, Elwood PC et al 1979, Elwood PC et al 1979, ESSENCE 1997, FRIC, FRISC, Gurfinkel EP et al, Holdright D et al, JAMIS, OASIS Pilot Study 1998, OASIS-2, PARIS-II, Physicians' Health Study 1990, PRISM, PRISM-PLUS 1998, PURSUIT 1998, RESTORE, RISC 1990, SAPAT, Spanish Multicenter Trial, TACTICS-TIMI 18 1998, Théroux P et al 1988, TIMI 11B, TIMI IIIB 1994, TIMI IIIB 1995, VA Cooperative Study 1989, VA-pilot, WHS
関連記事