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Canadian Multicenter Trial
結論 不安定狭心症患者において,従来の治療法とのaspirin併用(2年以上)がイベント抑制に有効であることが示された。sulfinpyrazone投与によるベネフィットは認められず,aspirinとの交互作用もみられなかった。

目的 不安定狭心症患者において,尿酸排泄促進薬sulfinpyrazoneおよび抗血小板薬aspirin投与が心臓死,非致死性心筋梗塞(MI)の発生を抑制するかを検討。
有効性の一次解析:心臓死+非致死性MIの複合。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(7施設)。カナダ:Hamilton,Toronto,London,Ontario。
期間 追跡期間は2年間(平均18ヵ月)。
登録期間は1979年7月~1983年12月。1984年3月追跡終了。
対象患者 555例。年齢≦70歳。不安定狭心症によるCCU入院患者。
【除外基準】過去12週間以内のMI発症患者,使用薬剤に忍容性のない患者,過去5年間の消化性潰瘍の既往,重篤な消化管出血など。
治療法 aspirin 1,300mg/日(分4)投与群(139例),sulfinpyrazone 800mg/日(分4)投与群(140例),aspirin+sulfinpyrazone併用投与群(137例),プラセボ群(139例)にランダム化。入院後8日以内に治療開始。
追跡完了率 脱落率は28%(155例)。
【脱落理由】患者の希望(有害事象など),医師の判断など。
結果

●評価項目
心臓死または非致死性MIは,aspirin非投与群で36例,aspirin投与群では17例であり,aspirinにより50.8%リスクが減少した(p=0.008)。一方,sulfinpyrazone投与によるリスク減少率は-6.1%であった(p=0.589)。心臓死に限ると,aspirin投与によるリスク減少率は70.6%(p=0.004),sulfinpyrazone投与では9.4%(p=0.416)であった。
intention-to-treat解析では,心臓死または非致死性MIのaspirin投与によるリスク減少率は30%(p=0.072),sulfinpyrazone投与では8.6%(p=0.356)。また,aspirin投与により心臓死,全死亡のリスク減少は各56.3%(p=0.009),43.4%(p=0.035)であった。いずれの結果においても,sulfinpyrazone単独投与およびaspirinとの併用による有効性は認められなかった。

●有害事象
有害事象は,消化管に関する事象がaspirin群において他群に比し29%多かった(p=0.014)。

文献: [main] Cairns JA, et al. Aspirin, sulfinpyrazone, or both in unstable angina. Results of a Canadian multicenter trial. N Engl J Med 1985; 313: 1369-75. pubmed
関連トライアル AICLA, ARIS, ART, ATACS, ATIAIS, Canadian Cooperative Study 1978, Canadian Cooperative Study 1980, CAPTURE 1999, CAST, CATS, COMMIT, CREDO, Elwood PC et al 1979, Elwood PC et al 1979, EPIC 1997, ESSENCE 1997, FRIC, FRISC, FRISC II 1999, Gurfinkel EP et al, Holdright D et al, IST 1997, Neri Serneri GG et al, OASIS Pilot Study 1998, OASIS-2, PARAGON-A, PARIS-II, Physicians' Health Study 1991, PRISM, PRISM-PLUS 1998, PURSUIT 1998, RESTORE, RISC 1991, SAPAT, STAI 1990, TACTICS-TIMI 18 2001, Théroux P et al 1988, Théroux P et al 1992, TIMI IIIB 1994, TIMI IIIB 1995, TPT, TRIM, Turpie AG et al 1993, VA Cooperative Study 1989, VA-main, VA-pilot, WHS, Williams DO et al 1986
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