抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
Schwartz L et al Aspirin and dipyridamole in the prevention of restenosis after percutaneous transluminal coronary angioplasty
結論 PTCA施行前後のaspirin+dipyridamole投与による長期(6ヵ月)の再狭窄抑制効果は認められなかったが,早期の心筋梗塞(MI)抑制に有効であることが示された。PTCA施行時には短期間の抗血小板療法が推奨される。

目的 抗血小板療法aspirin+dipyridamole併用投与による,PTCA成功例の再狭窄抑制効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(2施設)。カナダ。
期間 追跡期間は4~7ヵ月。登録期間は1983年11月~1986年12月。
対象患者 376例。
【除外基準】抗血小板薬または抗凝固薬を服用している患者,PTCA施行歴など。
治療法 aspirin 990mg+dipyridamole 225mg/日(分3)投与群(187例)とプラセボ群(189例)にランダム化。
PTCA施行24,16時間前にaspirin 330mg+dipyridamole 75mgを経口投与,8時間前にaspirin 330mgを経口投与(8時間ごと),dipyridamole 10mg/時を静注(術後16時間まで継続)。術後16時間からはaspirin 990mg+dipyridamole 225mg/日(分3)を投与。aspirin腸溶錠の使用はなし。鎮痛薬はacetaminophenを服用。
追跡完了率 解析可能は249例(66.2%)。
【脱落理由】最終のQCA非実施(42例),PTCA不成功(40例),QCA評価による除外(21例),早期の有害事象(8例),早期の再血行再建術施行(8例),PTCA非施行(7例)。
結果

●評価項目
再狭窄の解析は249例(284病変)で実施。再狭窄率は両群間に差は認められなかった[aspirin+dipyridamole群38%(46/122例)vs プラセボ群39%(49/127例),37%(52/140病変) vs 37%(53/144病変)]。Q波MIの発症率はaspirin+dipyridamole群1.6%(3例),プラセボ群6.9%(13例)と併用群において有意な抑制が認められた(p=0.0113)。

●有害事象
有害事象は,aspirin+dipyridamole群でわずかに消化管障害が多かったが(34.8% vs 22.8%,p=0.02),その他の有害事象は両群間で同等であった。

文献: Schwartz L, et al. Aspirin and dipyridamole in the prevention of restenosis after percutaneous transluminal coronary angioplasty. N Engl J Med 1988; 318: 1714-9. pubmed
関連トライアル ACCSG 1985, Agnew TM et al, ARPA, Bollinger A et al, CARPORT, Chesebro JH et al 1984, CREDO, DAMAD, Ellis SG et al, Finci L et al, GESIC, Guiteras P et al, Harker LA et al, Heiss HW et al, HELVETICA, Hess H et al, Johannessen K-A et al, Lembo NJ et al, M-HEART II, Nye ER et al, PAMI, PARIS-II, Pfisterer M et al, RESTORE, STARC, Steele P, Taylor RR et al, VA Cooperative Study 1989, White HD et al, Yli-Mäyry S et al
関連記事