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PARIS-I Persantine-Aspirin Reinfarction Study
結論 aspirin単独またはdipyridamoleとの併用は,心筋梗塞(MI)既往患者における冠動脈疾患(CHD)死亡率および罹患率の抑制に有効であり,またMI発症後早期の治療開始による有効性が示唆された。

目的 心筋梗塞(MI)既往患者の死亡率と冠動脈疾患(CHD)の罹患率に対する抗血小板薬aspirin単独,またはdipyridamoleとの併用効果を比較検討。
一次エンドポイント:全死亡,冠動脈死,冠動脈イベント(冠動脈死+非致死性MI)。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(2ヵ国,20施設)。アメリカ(16施設),イギリス(4)。
期間 追跡期間は平均41ヵ月。
登録期間は1975年5月~1976年8月。1979年7月追跡終了。
対象患者 2,026例。30~74歳。MI発症後8週~60ヵ月。
【除外基準】生命に危険のある疾患を有する患者,長期にわたる追跡が不可能な可能性,aspirinまたはdipyridamoleの継続投与が必要な患者。
治療法 aspirin 972mg+dipyridamole 225mg/日(分3)併用投与群(810例),aspirin 972mg/日(分3)単独投与群(810例),プラセボ群(406例)にランダム化。
追跡完了率 最終追跡の完了は1,666例(82.2%),死亡224例,非完了136例。全追跡の6.2%が非完了(aspirin+dipyridamole群6.9%,aspirin群6.0%,プラセボ群5.2%)。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
全死亡は,併用群10.7%(87例),aspirin単独群10.5%(85例),プラセボ群12.8%(52例)であり,プラセボ群に比して併用群で16%,単独群で18%減少した。冠動脈死は,併用群で24%,単独群で21%減少し,冠動脈イベント(冠動脈死+非致死性MI)は併用群で25%,単独群で24%減少した。いずれも有意差は認められなかった。
8~24ヵ月では,CHDの死亡率および罹患率はプラセボ群に比し併用群で50%,単独群で30%減少した。また,8~20ヵ月では単独群に比し,併用群において30%の減少が認められた。MI発症後6ヵ月以内の治療開始により,特に併用群において死亡の減少が顕著であった。

●有害事象
有害事象は,aspirinによると推測される胃痛,胸やけ,吐き気,消化管刺激感,消化管出血が多かった。

文献: [main] The Persantine-Aspirin Reinfarction Study Research Group. Persantine and aspirin in coronary heart disease. Circulation 1980; 62: 449-61. pubmed
関連トライアル ACCSG 1983, ACCSG 1985, AICLA, AMIS, Brooks N et al, CABADAS, CARS, CDPA, CHARISMA subgroup analysis, CREDO, Elwood PC et al 1979, ESPRIT 2006, ESPS-2 1996, FRISC, GRACE, Green RM et al 1982, Harjola P-T et al, Hockings BE et al, Libretti A et al, Lindblad B et al, OPUS-TIMI 16, PARIS-II, PCI-CURE, PRISM-PLUS 1998, Rajah SM et al 1994, Sreedhara R et al, STARS, TPT, White HD et al
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