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Teoh KH et al 1988 Dipyridamole Preserved Platelets and Reduced Blood Loss After Cardiopulmonary Bypass
結論 dipyridamole は血小板を保護し,術後の出血を抑制した。dipyridamole静注は経口投与より血小板保護に優れており,再手術を要する高リスク患者においては,術後の出血を低下させるため静注が必要とされる。

目的 待機的冠動脈バイパス術施行患者において,抗血小板薬dipyridamoleの経口投与と静注の効果を比較検討。
デザイン ランダム化。
セッティング カナダ。
期間 追跡期間は3日。
対象患者 58例。安定狭心症,2枝または3枝の冠動脈疾患。
【除外基準】バイパス術施行前の週のaspirinまたは他の抗血小板薬の投与歴,dipyridamoleまたはaspirinに過敏症。
治療法 以下の3群にランダム化。
dipyridamole静注投与群(21例):術前22時間に0.24mg/kg/時(体重70kgの場合400mg/日)の投与を開始し,周術期および翌日の午前9時まで継続投与。dipyridamole経口投与群(19例):術前36時間に400mg/日(分4)を投与し,術日の朝に抗狭心症薬と併用投与。周術期はdipyridamoleは投与しなかった。術後4~11時間に100mg錠を水に溶かして経鼻胃管にて投与。対照群(18例):dipyridamole,aspirin非投与。dipyridamole両群でバイパス術の翌日からaspirin 975mg+dipyridamole 225mg/日(分3)を経口投与した。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
術前のdipyridamole経口投与では,周術期のdipyridamole静注よりも術後早期の血漿薬物濃度が低かった(p=0.0001)。術後の動脈血小板数はdipyridamole静注群が最も多く,経口投与群が中間,対照群が最も少なかった(p=0.03)。

●有害事象
術後の出血および血液製剤の投与はdipyridamole投与群で有意に少なかった(p=0.04)。

文献: Teoh KH, et al. Dipyridamole preserved platelets and reduced blood loss after cardiopulmonary bypass. J Thorac Cardiovasc Surg 1988; 96: 332-41. pubmed
関連トライアル Chesebro JH et al 1982, Chesebro JH et al 1984, Findlay JM et al, Rajah SM et al 1994, Sharma GV et al, Teoh KH et al 1987
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