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ATIAIS Anturane TIA Italian Study
結論 一過性脳虚血発作(TIA)既往患者における二次予防効果は,aspirinとsulfinpyrazoneでは有意差は認められなかった。aspirinの有効性は男性に限られており,一方sulfinpyrazoneは女性において有効性が高い傾向が示された。

目的 一過性脳虚血発作(TIA)既往患者において,抗血小板薬aspirinと尿酸排泄促進薬sulfinpyrazoneのTIA再発予防および致死性および非致死性血管合併症の抑制効果を比較検討。
デザイン ランダム化,aspirin対照,二重盲検。
セッティング 多施設(6施設)。イタリア。
期間 追跡期間は平均11.23ヵ月(aspirin群11.19ヵ月,sulfinpyrazone群11.28ヵ月)。
登録期間は1976年6月~1978年12月。1979年12月追跡終了。
対象患者 124例。年齢≦70歳。一過性黒内障,頸動脈および椎骨脳底動脈系のTIA発症から3ヵ月以内。
【除外基準】神経徴候,消化性潰瘍の既往,肝および腎不全,心原性または血行動態性のTIA患者など。
治療法 aspirin 1,000mg/日(分2)投与群(63例)とsulfinpyrazone 800mg/日(分2)投与群(61例)にランダム化。
追跡完了率 脱落率は25.8%(32例:aspirin群15例,sulfinpyrazone群17例)。
【脱落理由】消化管での有害事象(12例)など。
結果

●評価項目
イベント発生率に両群間で差はみられず,イベント発生率と危険因子(高血圧症,喫煙習慣,糖尿病,脂質代謝異常)間に有意な相関関係は認められなかった。性差による分析では,aspirin群では男性が女性よりも有効性が高く,リスクが53%減少した。一方,sulfinpyrazone群では有意ではないが女性において効果が高い傾向がみられた。

●有害事象
表記なし。

文献: Candelise L, et al. A randomized trial of aspirin and sulfinpyrazone in patients with TIA. Stroke 1982; 13: 175-9. pubmed
関連トライアル ACCSG 1983, AICLA, AITIA 1977, AITIA 1978, ARIS, ART, Canadian Cooperative Study 1978, Canadian Cooperative Study 1980, Canadian Multicenter Trial, CAPRIE 2000, CARESS, CAST-IST, Danish Cooperative Study, ESPS-2 1996, GAMIS, Harjola P-T et al, Hart RG et al, JETS-1, Koton S et al, Roden S et al, Swedish Cooperative Study, TASS 1993, Tohgi H, UK-TIA, Wilcox RG et al, 脳卒中/TIA既往患者におけるaspirin+dipyridamole併用とaspirin単独投与の比較
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