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Heiss HW et al Reocclusion Prophylaxis With Dipyridamole Combined With Acetylsalicylic Acid Following PTA
結論 経皮的血管形成術(PTA)成功例において,高用量aspirin(990mg/日)+dipyridamole併用は低用量aspirin(300mg/日)との併用よりも末梢血管疾患における再狭窄予防に有用であることが示され,aspirin低用量の有効性を支持する結果は得られなかった。

目的 経皮的血管形成術(PTA)初回成功例において,抗血小板薬aspirin(高用量または低用量)とdipyridamoleの併用による閉塞予防効果を比較検討。
デザイン ランダム化,二重盲検。
セッティング 旧西ドイツ。
期間 追跡期間は6ヵ月。登録期間は1981年1月~1985年9月。
対象患者 199例(男性134例,女性65例)。35~85歳。大腿-膝窩動脈に血管内腔径50%以上の狭窄病変を有する例。
【除外基準】骨盤領域の血行動態的に重大な閉塞または50%以上の狭窄を有する場合,血小板数異常,出血体質またはアレルギー,消化性潰瘍,胃炎,十二指腸炎,重篤な心・肺・腎・肝機能不全など。
治療法 PTA成功後1~2時間以内に以下の3群にランダム化。
1)dipyridamole 225mg+高用量aspirin 990mg/日(分3)併用投与群(66例:75/330mg群),2)dipyridamole 225mg+低用量aspirin 300mg/日(分3)併用投与群(66例:75/100mg群),3)プラセボ群(67例)。施行前7日間は薬物治療を中止。血管造影を施行前4~6週,施行直後,施行後6ヵ月に実施。
追跡完了率 6ヵ月後の追跡完了率は78.4%(156例:75/100mg群54例,75/330mg群51例,プラセボ群51例)。
【脱落理由】最近のイベント発生(25例),効果の欠如(11例)など。
結果

●評価項目
6ヵ月後の臨床所見と血管造影所見の複合評価では,改善または悪化がみられなかった例はプラセボ群21例(37%),75/100mg群28例(49%),75/330mg群35例(61%)であり,75/330mg群とプラセボ群間で有意差が認められた(p=0.011)。6ヵ月後の血管造影所見による評価では,改善または悪化がみられなかった例は各19例(40%),22例(47%),29例(62%)であり,75/330mg群とプラセボ群で有意であった(p=0.039)。一方,プラセボ群と75/100mg群,75/100mg群と75/330mg群間には差は認められなかった。

●有害事象
表記なし。

文献: Heiss HW, et al. Reocclusion prophylaxis with dipyridamole combined with acetylsalicylic acid following PTA. Angiology 1990; 41: 263-9. pubmed
関連トライアル AICLA, APRICOT, ARPA, Brooks N et al, CABADAS, Chesebro JH et al 1984, D'Addato M et al, ESPS-2 1996, GESIC, Green RM et al 1982, Guiteras P et al, Hess H et al, Hockings BE et al, LARA, Lindblad B et al, Mahler F et al, Minar E et al, PARIS-II, Rajah SM et al 1985, Schwartz L et al, Sreedhara R et al, Steele P, Swedish Cooperative Study, Thaulow E et al, White HD et al
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